エアーズロックのベストシーズン

ベストシーズンに旅行してみたい

エアーズロックは、オーストラリア中央部に広がる自然造形。日本から随分と遠く離れた場所にありますよね。だからこそ興味がわくのですが、旅行するならば、果たしていつ頃に行けばベストシーズンなのか、少し考えてみました。

国内ならたとえば、「花が咲く頃」とか、「流氷が見れる季節」とか、割とハッキリとその時期を決めることが来ます。「桜が満開の時期」と言った具合に、その地の観光にふさわしいベストシーズンが分かりやすいかと思います。

では、エアーズロック観光のベストシーズンは。

やはりそれには、気候・天候が大きく関係してくるようです。

オーストラリアは、南半球に位置しています。ですので、北半球に属している日本とは真逆の季節めぐりになります。私たちが北風にさらされ「う～寒い」などと凍えている冬の季節、むこうでは真夏という事になります。サンタクロースの格好をした人が、なぜかサーフィンをしている画像を見て、子供の頃は不思議に感じたものでした。

オーストラリアの「へそ」、エアーズロック（ウルル）の紹介動画です。

エアーズロックの気候や天候

季節が真逆･･･という事ですが、オーストラリア中央部、エアーズロックの地域は、ざっくり言うならば「砂漠地帯の気候」なのだと思います。日中と夜間との気温の高低さが、結構あるようです。私たちが考えている季節の概念とは相当異なる気候・天候のようなので、単純に暑い時期が好きだから夏に行こう、寒い時期が好きだから冬に行こう、といった考え方ではないようです。

たとえば、10月～2月頃の夏季には、日中の最高気温が、平均で30度を軽く超え、40度を超える日もあるそうです。また、6～9月頃の冬季の夜間は、東京や大阪などの真冬並みの冷え込みになります。なお、夏季はハエなど虫も大量発生するとの事。

しかしながら、昼夜の温度差が激しいと言う意味では、年間通じて同じですし、降雨量もたいへん少ないそうですので、「この時期は観光旅行どころじゃありませんよ」といった時期は無いと思われます。

このへんがベストシーズンでは・・・・

オーストラリアの世界遺産、エアーズロックに関する様々な情報を見ていますと、幾つかのオススメ時期が見られました。

大きく分けるとすると、４～６月頃の秋・冬と言われている期間と、９～１１月頃の春・初夏の期間が、
多くの方たちにとっての、一般的な観光のベストシーズンになるかと思われます。

それは、次のような気候や天候の特徴があるからです。

昼間の平均気温が２０℃代～３０℃前半なので、アクティヴに行動するには、比較的快適である。
夜間の平均の最低気温は１０℃を超えている月が多く、一年の中では冷え込みが厳しくない。

服装は長袖、半袖、上着類、帽子、サングラスなど暑寒・紫外線に対応出来るように準備すべきでしょう。
体調を整え、肌の乾燥、虫への対策や水分補給などにも充分気を付けて、ベストシーズンに楽しんでみたいです。

世界遺産のエアーズロック

地図で見ると良く分かるのですが、エアーズロック(Ayers Rock)は、オーストラリアの中央地域に位置しています。砂漠地帯（ギブソン、シンプソン、グレート・ヴィクトリアなど）に囲まれた平原にあり、ウルル-カタ・ジュダ国立公園内に属しています。土地の所有権は、現地住民のアボリジニの方たちにあります。

この地域は、古代（と言っても数億年前に遡るそうです）には１万メールに届きそうな高さの山脈地帯だったそうですが、侵食や風化、地殻変動などによって、現状の姿になったと言われています。自然の力は凄いですね。

高さは348m、周囲は約9.4㎞。もしも山なら小さいですが、なんせ「岩石」ですので驚きます。その上、地表に頭を出している部分はほんの一部で、地中にはその何倍もの姿が埋まっているのだそうです。まさに超巨大な一枚岩と言う訳ですよね。

このオーストラリアの素晴らしい自然造型は、ユネスコの世界遺産に登録されています（1987年）。

ウルル

エアーズロックは、19世紀後半に、当時のイギリス植民地総督（ヘンリー・エアーズ氏）の名前から名付けられました。従って西欧風の呼び方な訳です。そこで近年では、ウルル（Uluru）の名称がよく使われているようです。この巨石やその周辺エリアは、先住民族アボリジニの方たちにとっては、とても偉大で大切な精霊なる地域なのですが、アボリジニの言語で古くから呼ばれていた名称が、ウルルなのだそうです。調べてみると「集う場所、中心」また「大地のヘソ」と言った意味を持っているそうです。そう言えば、小説・映画の「世界の中心で愛をさけぶ」のクライマックスにも登場しました。

観光の見どころ