材料キット
カルトナージュの楽しみ方はさまざまですが、キットを利用するメリットは、なんと言っても、自分で寸法を測って型紙を作らずに済むところですよね。作り方がとても簡略化される、比較的作りやすいと言う訳です。
「ちょっとやってみたいな」とお考えの方は勿論の事、まだ不慣れな初心者の方にとっても、基礎練習になって良いのではないでしょうか。また、ある程度慣れていらっしゃる方にとっても、難しそうな作品を制作する時や創作アイデアの参考にもなるかと思います。
キットは、手工芸関連のショップ(通販)、本、教室、通信講座などで、手軽に手に入れることができます。
作り方が本当に簡単なものから、高度なスキルを要するものまで、色々と販売されています。
完成品は、フォトフレーム、トレー、ボックス、バスケット、お道具箱、ウェルカムボードから、アルバムや製本キット等々、数多くありますので、ご自分のお好みやスキルに合わせて、チョイスしてみてはいかがでしょう。
カルトナージュの材料キットの中身について
原則、厚紙(型紙)は、漏れなく付いています(設計図ですので)。
布、紙、リボン、金具といった材料については、添付されている商品もあれば、そうではない商品もあります。
特に通販を利用する際には、セット内容にご留意下さい。
なお、ハサミ、カッター、定規、ボンドなどの道具類は、多くの場合においては添付されていません。
本(書籍)
写真や作り方、素材や材料の選び方などが掲載されていて、視覚的にも美しい本が発刊されています。国府田清香さん、佐藤由美子さん、よこた圭子さん、広岡ちはるさん、北野三希代さん等、多くの方たちの書籍が出ており、製図(型紙)が掲載されています。厚紙キットが付録にある本もあります。
本・書籍は、大型本(ムック本)が多いかと思います。
そして、どちらかと言うと初心者の方向けの内容になっているのではないでしょうか。
(ご注意)
古本は、既に厚紙が使用済みかもしれませんので、
よく確認してから購入する事が必要です。
手工芸関連の通販ショップ
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[徳用10個入 カルトナージュキット]角型アンティーク 大 カット済み厚紙セット(レシピ付) CTN-22 価格:4,620円 |

バレンタインやクリスマスなど、季節のイベントをテーマにしたモノも販売されており、カルトナージュの通販ショップごとにオリジナリティがあって楽しいです。布、生地の柄を選べるキットもありますので、好みのグッズを作れそうです。但し、個数限定や期間限定のキットがあり、入手しにくい場合もあるようです。
厚紙、材料(タッセル、金具、布生地、ほか)、
それから、基本的な道具一式が揃った道具セットは、
雑貨屋さん巡りをするなどして、お気に入りを探すのも楽しいものですが、
ネット通販を利用すると、手軽に取り寄せる事が出来て便利です。
(楽天市場)
カルトナージュキット
教室、通信講座
カルトナージュの教室は、基本的には、布や紙は持参するパターンが多いようですが、ビギナー向けの教室や体験講座には、厚紙と共に布や紙も付いているキットを提供している場合もあるようです。
通信講座には、布や紙といった材料が添付している材料キットを用いる講座があります。
なお教室・通信講座共に、1レッスン(1作品)ごとのキット提供で、作り方の詳細(テキスト)があります。
カルトナージュ講師の榎本ちかこさんの解説による、ビギナーでもとてもわかりやすい動画講座です。
歴史、道具、材料等の紹介をはじめ、製作手順(過程)、テクニックや注意点を詳しく丁寧に動画で説明しています。
付録として作品の制作手順書及び寸法図(レシピ)付きです。
カルトナージュの作り方
たとえば。箱、ボックス系の、リネン布によるカルトナージュの作り方をざっくりと書き出すと。
- 寸法を測り製図をおこない、型紙を作成します。
- 厚紙を型どおりにカットし、ボンドで接着しながら箱を組み立てます。
- 箱の外側と内側ににリネンを貼り付けます。
・・・と、基本はシンプルなのですが。
- きっちりと正確に測った設計図(型紙)でないと、出来上がりがアバウトになってしまします。
- 既製のキットではなくオリジナルの型紙を作るとなると、決して簡単とは言えないでしょう。
- 外側と内側のリネン布の色柄のコーディネイトは?
- リボンやタッセル等の装飾は?補強をどうするのか?
- 厚紙、リネン以外の素材を使用するならば・・・・・
- カルトナージュと他の室内調度品や小物との、インテリア的なバランスについて。
などなど、美しく仕上げるためには、作業の一つ一つに正確・緻密さが要求されます。
工夫しだすとキリがありません。作り方は、なかなかどうして奥が深いのではないかと思います。
ましてや、もっと複雑な形状や個性的なデザインのカルトナージュを作るとなると、高度なスキルや、アイデア力・センスが要求されますよね。
このように奥深い魅力に満ちた手工芸であるからこそ、本場のヨーロッパ(フランス、イタリア、ベルギー他)へ渡航、留学して学ばれる方がいらっしゃるのでしょう。