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米ぬかの成分は凄いんです。

米ぬか(糠)とは、玄米を精米して白米にした時に除去される部分(種皮・胚芽)を指します。

「白米を食べる」といった意味におきましては、残念ながら捨てられてしまう存在な訳ですよね。しかし、だからと言って無価値なのか、と言いますと、まったくその逆なのです。利用法は、本当に沢山あります。

たとえば、栄養成分につきまして、食物繊維、ビタミン、たんぱく質、カルシウム、脂質、鉄ほか40種余りの成分を豊富に含んでいます。そして、それらの栄養成分の含有量は、私たちが日常的に食する白米を、比較にならないくらいに遥かに凌駕しています。

古来より私たちの祖先は、そうした事実を経験則的に踏まえて、米ぬかを、食用、洗浄剤、肥料などとして利用してきました。お漬物を漬ける時の糠床は、その代表格ですよね。そして、個人的には子供の頃に、入浴時に糠袋を使った記憶があります。

さて、米ぬかについては、市販・通販で手軽に入手出来るでしょうし、精米を行っている米穀店で、分けてもらう事も可能かと思います。また最近では、フレッシュなお米を食べたいという事で、自家製の精米機を所有している家庭も増えてきているので、活用について色々とお考えの方もいらっしゃる事でしょう。新鮮な米ぬかを捨てるのは「もったいない」ですものね。

そこで、美容と健康と生活に潤いをもたらす新鮮な米ぬかの、【家庭での利用法】について、その幾つかをご紹介したいと思います。

食品として

豊富な栄養成分の補給を可能にし、新陳代謝の促進、便秘の改善、メタボ他の生活習慣病の予防対策として期待出来ます。まさに、自然で健康なからだになるべくサポートしてくれる・・・食品と言う訳です。

米ぬかを食用にすると言えば、前述のように「糠床」にするのがまずは思い浮かびます。

それから、フライパンなどでから煎りして水分を飛ばしたものを、ご飯やおかずに振りかけて食べる利用法もあります。

ふりかけを作る要領で、じゃこなどと混ぜてみるのも、栄養価が々アップして良いですよね

また、料理に混ぜ込んでみるのも楽しそうです。練って作る料理(ハンバーグやクッキー他)に使う方が結構多いそうです。

もちろん、なにも調理加工しないで そのまま食べるのも可能です。

洗顔やからだの石鹸、お風呂、パックといった美容に

多数のメーカーが、化粧品や洗顔クリームを出しているように、米ぬかは石鹸と同様、界面活性効果(洗浄効果)を持つ成分を含み、そして、美容・美肌効果が期待出来る成分を含んでいるそうです。

家庭での利用法としては、洗面器に溜めたお湯に、米ぬかを適量投入してよく混ぜて洗顔します。また、からだ洗いの石鹸として使います。少しトロッとした状態が良い感じみたいです。

木綿・ガーゼ等の袋などに詰め込んで、そのまま顔や肌を優しくマッサージするようにこする使い方もあります。私が子供の頃に利用していたのは、この方法によるものでした。

この木綿袋をバスタブに投入すると「米ぬか風呂」になりますね。
お湯が乳白色になり、まるで温泉入浴剤みたいです。

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そして。化粧水や保湿クリームの材料になるくらいですので、家庭でもパックにして使えます。

その利用法のレシピとしては、小麦粉と混ぜ合わせて、水を少しずつ加えながら練り混ぜて、固めのクリーム状にします。そして、洗顔後の顔に塗りパックします。10分間くらいを目安にしてよく洗い流します。

継続的にパックをすると、美白や肌に潤いやしっとり感が出てくるといった、美容効果が期待出来ます。

米ぬかと小麦粉の配合割合は4対6が一般的のようです。また、小麦粉は必ずしも入れなくても良いと思います。また、水を加える前に数十分放置します。

なお上記いずれの場合も、体質や使用感、肌の反応などを考慮しながら、その個人に合わせた活用をします。

米ぬか関連の製品類

化粧落とし洗顔石けん

たとえば「紫紺乃米」という製品は、無農薬にて栽培された有機JAS米を用いた「米ぬかエキス」を配合して作られています。ふわふわした泡と洗浄成分により、汚れや余分な皮脂を吸着除去。毛穴の奥までスッキリさせてくれる米ぬか洗顔コスメです。

洗浄成分の分子サイズが大きめなので、分子が肌の内部まで入り込みにくく、余分な刺激を与えません。また、古代米(紫黒米)の米ぬかエキスや、黒大豆から生成された保湿成分(うるおい成分)が、たっぷり配合されており、素肌を優しく洗い上げて、洗顔後も突っ張らず、しっとり感をキープします。


スキンケア


ヘアケア


洗剤や肥料としての活用

自然の界面活性効果によって、汚れ落しが出来ます。
食器洗いとしての利用法は、スポンジに付けたり、木綿袋等に詰めて活用します。

ちなみに油脂成分を多く含有している事から、フローリングのワックスとしての利用法もあります。
実際に米ぬか入りのワックス剤が販売されています。

また米ぬかは、有機肥料として活用出来ます。
家庭菜園などをされている方は、肥料に試してみてはいかがでしょう。


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